誰か、そいつを殴ってよ!!

こっちの気が済まない→朝霧です
麻婆天使9話
話が、物語の歯車がようやく噛み合った気がする。
それにしても視聴していて疑問点が残るんだよな。
何で直井って消えないの?
直井回の時に音無に自分の存在する価値を認めてもらったのにも関わらず消えずに居る。
今後の展開に参謀的な存在で欲しいキャラかもしれんがどうも歯痒いと言うか違うんだよな。
じゃあこの世界に残る理由があるとしたらそれは無いと思う。
まぁ直井の話はいいや。
次の疑問点
直井がいもっぺゆりに岩沢は夢を叶えて成仏してこの世界から消えたとのセリフに日向が「えっ?」って表情しているけどこれは岩沢がどうして消えたのかをゆりは知っていたにも関わらず言っていなかった。
岩沢回の最後に高松がどうして消えたのかを戦線メンバーに問いかけたがゆりからの回答は無かった。
ゆりは岩沢の消えた意味を知っている筈なのに……
何故答えなかったのか?
この死後の世界で消える要因は生徒として模範的な行動を取ること。
青春(学生)時代を謳歌出来なかった人達だからもう一度やり直せば成仏するはず。
しかし実際は違う。
この世界に未練を残す無く満足したら消える。
どうしてゆりは戦線メンバーに言っていないのか?
メンバーと別れたくない為言わないのか?自分が敵対する勢力に力が欲しいから?
敵対する天使に近づこうとする音無をどのように見ているのか。
単なる興味?天使に接触する事によって何らかの変化を待っている?


最新話を見てから初めの方から見直すとこの世界のシステムを知っているから違う角度で見えてくるものがあるね。


残り数話となったけど最後はゆりと敵対しそうな気がするんだよな。
音無が天使と一緒にみんなを成仏させてあげようって気持ちがゆりを怒らせそうで。
自分から行動して消えたのであれば何も言わないが、第三者が手を出してメンバーを消すとはメンバーの気持ちも考えずに勝手な事をするな。とか
ゆりは姉として弟妹を守ってあげられなかった自分自身を憎んでいる。
それを最終回で音無と天使が解決するんだろうな。
音無に自分を認めてもらうのは無いな。
奏が弟妹の想いを伝えゆりを抱きかかえ、ゆりが「あの子たちは許してくれるのかな?」と音無に尋ねると優しい表情で「あぁ」と返す。
「そっか……」
嬉しそうな瞳から涙が零れ落ちる。
その涙は光となりゆりの体を光が包み始める。
「短い間だったけど、楽しかったわ音無君」
「俺もだよ、ゆり」
消えかかる手をギュッと握り締め応える。
「生まれ変わってもまた会えるといいな」
「戦線メンバー全員で再開したいな」
二人揃ってクスクスと笑い出す。
「天使……じゃなくて奏」
「何?」
「今まで私の我儘に付き合ってもらってごめんね」
「私もみんなと接して楽しかった」
「そう……あなたは私達にとって天使だったのね。助けてもらってありがとう」
「うん」
奏との会話が終わる頃にはゆりの体は消えかかっていた。
「結弦」
「何だ?」
「またね」
「あぁ、またな」
そしてゆりの光は夜空へと舞い上がって、消えた。
音無はその光を忘れないよう、今にも溢れそうな涙を奏に見られたくないので夜空を見続けた。
隣では同じように奏がゆりを見送っていた。
音無と違って泣いてはいないが悲しそうではあった。
「結弦」
「何だ、奏」
「こうしてみんなが成仏してくれたのも私一人では出来なかった。あなたのおかげよ」
「奏に協力したかったのもあるけど戦線メンバーは俺の仲間だからな」
「それでもありがとう」
「気にするな」
奏の手を握る。
その感触は本物で手放したくないから。
「思い残すことも無いしそろそろ消えるのかな」
「うん」
「奏はここに残るのか?」
「私は他にも思い残す人が居るから手伝ってあげないと」
「そっかぁ。仕事熱心だな生徒会長」
「………」
「この世界で色々とあったけど戦線メンバーや奏に出会えて良かったよ」
「私も」
「また会えるかな?」
「それは分からない」
「だよな」
光に包まれ始めた体を見て苦笑する音無。
「でもあなたが望むなら会えるわ」
「本当か?」
「きっと」
「じゃあ次再開した時はみんなと目一杯楽しもうな」
「うん」
体が消えかかり話す言葉も残り少ない。
だからこそ、この気持ちを奏に伝えたい。
「奏、大好きだよ」
「私も結弦の事が大好きよ」
この日、音無がこの世界に訪れて初めて見た奏の笑顔。
それはまさに天使の微笑みだった。


………
……

「よく頑張りましたね」
医師が汗をぬぐって嬉しそうな表情をしている。
「先生、ありがとうございます」
医師にかけよる男性は号泣していた。
「私じゃなくて奥さんとお子さんが頑張ったからですよ」
隣の部屋から大きな泣き声か聞こえてくる。
「奥さんも初めての出産で頑張りましたね」
「私よりもあの子が頑張ったからですよ」
分娩台で横になりながら嬉しそうに微笑む女性。
「あれだけ元気な泣き声ですと立派に成長しますよ」
「せ、先生、抱いてみてもよろしいでしょうか?」
「えぇ、お子さんにお父さんの顔を見せてやって下さい」
男性は助産師から自分の赤ん坊を抱かせてもらい、女性へと近づく。
「この子が僕たちの子供だよ」
「そうね。あなたに似てかわいい顔をしているわ」
女性は男性に抱かれた赤ん坊の頭を優しく撫でる。
撫でる表情には目尻に涙が溜まっていた。
それを見た男性も自然と涙が零れ落ちた。
自分に抱かれた赤ん坊からトクントクンと心臓が活動している
まるで天使の鼓動のように
「そう言えばお子さんの名前はお決まりですか?」
医師は男性に問いかける
「えぇ、生まれる前に二人で決めていました」
これから家族として共に歩むこの子の名前。
「名前は」


fin.


なんて終りがあったら最高に気持がいいな
こんな妄想話を書くのに1時間以上かかったのは内緒の話